善峰寺①(京都市西京区)H20.11.18他
善峯寺は長元2年(1029年)源算が自作の千手観音像を本尊として創建したのが始まりです。その後長元7年(1034年)には後一条天皇により勅願所に定められたと同時に「良峯寺」の寺号を貰い、鎌倉時代初期の建久3年(1192年)には善峯寺と改められました。室町時代には僧坊の数は52を数えた程の繁栄をしましたが、応仁の乱により伽藍の大半が焼失しました。江戸時代になって徳川綱吉の生母・桂昌院が中心となって、現存する観音堂。鐘楼・護摩堂・薬師堂・鎮守社などが再建されて復興を遂げました。また現在は西国三十三箇所霊場の第20番札所となっています。

山門から境内に入ってすぐに紅葉が出迎えてくれます。真っすぐ進んですぐに本堂がありますが、向かって左側の山の斜面は紅葉で真っ赤に染まっており、右側にもモミジの木が色づいていました。右側に続く石段の登りは多宝塔や径堂がある場所に続きますが、そこに至るまでの参道にも見事なモミジの木があります。更に鎮守社や釈迦堂に続く石段がありますが、山の斜面に沿って作られた寺のため登りが続きます。高い場所へ行くほど付近の紅葉がよく見えるようになります。寺の建物がある平地には意外とモミジは少なく、それらを繋ぐ参道やその付近の斜面にモミジが多いイメージがあります。そのため場所によっては参道脇の急斜面に登ってみたりしましたが、美しい紅葉を満喫できたと感じました。