米坂線(米沢~坂町間)H12.5.3
米坂線は1926年に米沢~今泉間で「米坂線」として開業、その後1931年に坂町~越後下関間で「米坂西線」として開業したのを機に「米坂東線」と改名、その後1936年の県境区間を最後に全通したのを機に「米坂線」に再改称しました。かつては内陸と日本海側を結ぶ重要路線でしたが、自動車の普及と貨物営業の廃止により勢いを無くし、また羽越線不通時の迂回路としての役割も羽越線の電化によりその役割は無くなり(米坂線は現在も非電化)、更に奥羽本線の軌道の変更により相互運転が出来なくなり、完全にその役割を終えました。運行形態は米沢~今泉・羽前椿間の折り返しが多く、全線直通は5往復のみです。更に昼から夕方にかけては3~4時間の間運行されない時間があります。

訪問時は車で大きな橋を跨いだ先に駅が見えたので、調べるとその駅は今泉駅で、間もなく列車が来ることが分かったので、橋近くの線路で列車を待ちました。やってきた新潟色のキハ52+キハ40は今泉駅で折り返しだったので、駅構内でしばらく撮影をしていましたが、国鉄車両と木製の駅舎と残雪の山々との組み合わせが綺麗でした。

次に手ノ子・伊佐領付近で往復分を撮影すると、明るい時間帯の運行が無くなり「今日の撮影はここまで」と思ったところ、丁度今泉に戻った際に出発する車両があったので、撮影すると飯山色のキハ52を撮影できました。夕暮れ時の残雪と共に撮影でき、更にその列車がすぐ先の羽前椿で折り返しだったのは幸運でした。