山梨県の滝 H19.4.7他

早川町 見神滝 H19.4.6
山梨県には多くの滝がありますが、ここに掲載した滝は別ページ「大柳川渓谷」に同じく、桜撮影のために山梨まで来たものの、時期が過ぎていたため急遽滝を撮影したものが殆どです。なお、日本の滝100選に選ばれている「七ツ釜五段の滝」は紅葉ページの「西沢渓谷」に掲載しています。

見神滝(55m) 
「けんしんのたき」と読みますが、凄い伝説がありそうな名前だと思いきや、昔の山梨県知事が個人的に命名した名前だそうです。但し、中断にある二段目の滝壺に金が埋まっていると言われ、何人かがそれを盗ろうと試みたものの、断崖絶壁のため全て失敗したという伝説があります。

国道52号から県道37号(後に行き止まり)に入り、10キロ程走った後更に県道810号(これも後に行き止まり)に入り、10キロ程走った道の脇にこの滝はあります。滝の前はかなり広いスペース(駐車場?)がありますが、私が早朝に訪れたことに限らず、これ程の来訪者は来ないだろうと思うほどの広さです。来訪時は私一人だけでしたが、何故か一匹の首輪を付けた老犬がおり、随分離れた場所から私の方へ近づいてきました。懐っこいなぁと思いきや、ひとしきり頭を撫でられるとそのまま広い駐車場をウロウロと散歩に行ってしまいました。

水量はイマイチで、かつ太陽が低い時間帯は滝に光が当たらないのが残念でしたが、流れ的には美しく、手前には桜が咲いていたのは救いでした。

羽衣白糸滝(女滝20m 雄滝50m)   見神滝と同じく県道37号を走り、県道810号より手前に「七面山温泉」の入口となる左折路に入ります。その分岐からすぐの場所に女滝がありますが、こじんまりとした滝で、水量が少ないこともあり寂しい感がありました。女滝の傍らには七面山の女人禁制を解いたとされる徳川家康の側室・お万の銅像が立っています。この女滝では今でも滝行が行われているそうですが、その場合は事前に近くの旅館に予約することが必要とのことです。

そこから細い遊歩道(川沿いに歩きますが、綺麗に整備されています)を3分程歩いた場所に赤い柱等がまぶしいお寺が見えてきます。その境内の最奥に雄滝があります。こちらも女滝と同じように細い直瀑ですが、雄滝は一回り大きく、水量も十分あり、下流にある小滝と合わせて撮影できるのが魅力でした。雄滝の流身の前には枯れ枝があり、これが葉っぱをつけた状態だと滝が見えるのかなと思うと、逆に寒い時期に撮影して良かったのかもと思えました。

妙連滝(20m)   国道52号から県道413号に入り、すぐに番号なしの(全国地図にはそうなっています)道を6キロ程行った先に、「赤石温泉」があります。この温泉宿の裏手に妙連滝はあるのですが、当初はこの温泉のオーナーの方が個人的に滝までの遊歩道を切り開いたそうです(現在は町が管理しているようです)。遊歩道の歩き始めは開けた河原がある等、開放的な場所もありますが、滝に近付くにつれてシダや苔で覆われたものすごく狭い渓谷(でも足元の川の水量は多いので更に怖い)を、板でできたものすごく細い遊歩道で進んでいくという、他ではなかなか味わえない間隔を実感できます。

滝はそんな雰囲気をそのまま引き継いだような終点にありました。写真で見るより大きく見えるのは、狭い空間一杯に滝が存在しているからだと思います。光も直接当たらないような場所であり、滝に至る最後の遊歩道(かなり頼りない梯子)が写真撮影を邪魔してしまっているのが残念でした。実際はもっと良い滝であり、滝に至るまでの道のりも楽しかった(神々しささえ感じます)のに、写真に表現する腕がありませんでした。

仙娥滝(30m)  
富士川水系の荒川上流にある、山梨県を代表する景勝地の一つ「昇仙峡」の最奥部に位置する滝です。この滝は地殻変動による断層によって生じ、花崗岩の岩肌を削りながら水を落下させています。なお、この滝は日本の滝100選に選ばれてます。

最奥部にあるということで、私はその上流にある駐車場から逆に降りていく方法で訪れましたが、早朝にも関わらず何故か遊歩道には先を歩く観光客の集団がいました。追いついてみると、恐らく韓国から来た人達だったようですが、当時はまだ外国人観光客が少なく、私自身外国人を見た事が殆どなかったので、「この集団と一緒にいたらヤバいかも」と、早朝から根拠のない不安に駆られた記憶があります。勿論トラブルも何もなく、今となっては外国人観光客は当たり前に感じますが、当時の私には特別な出来事でした。

早川町 見神滝 H19.4.6

早川町 羽衣白糸滝・女滝 H19.4.6

早川町 羽衣白糸滝・雄滝 H19.4.6

増穂町 妙連滝 H19.4.6

甲府市 仙娥滝 H7.6.18

甲府市 仙娥滝 H7.6.18