鶴見緑地(大阪市鶴見区)H18.4.3他     
  
鶴見緑地公園は、大阪市鶴見区と守口市に跨いで存在する公園です。元々は1941年の防空緑地計画に由来する大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつで、面積は約122haです。1972年に鶴見緑地として開園し、1990年の国際花と緑の博覧会(通称・花博)のメイン会場となりました。開催終了後、都市公園として再整備された際、公園名を正式名所の「鶴見緑地」から「花博記念公園鶴見緑地」と通称で呼ぶようになりました。開催当時にあった咲くやこの花館・いのちの塔・陳列館ホール・水の館ホール・体育館である鶴見スポーツセンター・風車を残し、都市公園として再整備されました。現在では、乗馬コース・球戯場・運動場・温水プール・パークゴルフ場・国際庭園等がある他、開催当時はパビリオンが並んでいた「街のエリア」の場所は、広大な大芝生広場となっています。

鶴見緑地には正直桜はほとんどありません。公園中央部にある大池周辺には、池を囲むようにソメイヨシノが咲いている場所もありますが、その他には見当たりません。しかし、現在は無くなりましたが、過去には短いながらも見事なシダレザクラの並木道があった時期がありました。それは大池の北西に位置するパークゴルフ場の脇にあり、主要な道路とは逆の裏道に沿った場所にありました。個々の桜はあまり太い幹をしていませんでしたが、高さは10m近くあり、桜が密集していたので見ごたえがありました。更に足元に綺麗なユキヤナギも色を添えているので、あたかも桜の名所に匹敵する美しさでした。

パークゴルフ場を挟んで主要道路からも見ることができましたが、意外と写真撮影をしている人はほとんどいませんでした。自宅からも自転車で行ける距離だったので、仕事帰りの夜21時頃に三脚を使用してのスローシャッター撮影も試みてみました。勿論夜に桜を見ている人は皆無なので、暗い公園で一人三脚を立てて撮影していた私はとても怪しかったかもしれません。

お気に入りの場所でしたが、撮影の翌年になって、いきなりシダレザクラやユキヤナギが撤去されました。恐らく公園の整備のためだと思いますが、とても残念でした。これだけの美しい風景でありながら、ほとんど誰にも見向きもされず消滅してしまったことが信じられませんでした。

シダレザクラが撤去されてからも大池付近のソメイヨシノは健在です。池の淵が芝生みたいになっているので(柵があり入れませんが)、撮影の際は色合いも綺麗で構図を撮りやすいです。いつかシダレザクラが復活するのを夢見ながらも、桜の時期に訪れたいと思います。