東寺①(京都市南区)
H26.4.6・R6.4.6
東寺は京都市南区にある東寺真言宗の寺院です。東寺は真言宗の根本道場であり、総本山です。正式名称を「教王護国寺」とする声もあり、実際の宗教法人としての登録名は「教王護国寺」ですが、歴史上でみると「東寺」が広く使われており、寺側も通常は「東寺」の名称を使用しています。

延暦15年(794年)に開山されたのが始まりで、平安後期には一時衰退するものの、鎌倉時代からは弘法大師信仰の高まりとともに皇族から庶民まで信仰が広がりました。文明18年(1486年)の火災で主要堂塔のほとんどを焼失しますが、豊臣・徳川両家等の援助により、金堂・五重塔などが再建されています。東寺には創建当時の建物は残っていませんが、南大門・金堂・講堂・直堂が南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍配置や各建物の規模は平安時代のままとなっています。

東寺の五重塔は高さ54.8mと、木造塔としては日本一の高さを誇る国宝です。天長3年(826年)創建されたものの、雷火や不審火で4回焼失しており、現在の塔は5代目として寛永21年(1644年)に徳川家光の寄進で建てられたものです。東寺に桜撮影に訪れたのは五重塔と、ソメイヨシノや河津桜など約200本もの桜との組み合わせを狙うのが目的でした。特に不二桜と呼ばれる巨大な八重紅枝垂れ桜に期待をしていきましたが、平成26年に訪れた際は京都市内の桜の見頃が3月下旬なのを把握せず訪れたため、結果として4月6日は明らかにピークが過ぎていました。比較的咲いている桜を探して撮影をしましたが、他にも綺麗な桜があったのに勿体なかったです。

なお、東寺については2ページに分けて掲載します。このページの始め4枚の画像は平成26年撮影、残りは令和6年撮影の画像となります。