高見山(奈良県東吉野村)H13.2.17
高見山は奈良県と三重県の県境にある山(標高1248m)で、大阪・金剛山と並んで大阪から手軽に行ける樹氷の名所です。冬になると近鉄大阪線・榛原駅から高見山までの臨時バスが運行されるほどの人気です。但し「榛原駅発高見山行き」と下山ゴール地点である「たかすみ温泉発榛原駅行き」の2路線であり、各2本しかないため、登山開始後は時間内にたかすみ温泉に辿りつかないと帰りのバスがないことになります。

平成13年に別ページ「遠見尾根」でご一緒した職場の先輩と2人で高見山に登りました。国道166号を三重方面に走り、県境にある高見トンネル手前の林道に入り、トンネルの上を迂回する形で高見峠に到着します。ここから登山開始ですが既に雪が積もり、足元が凍結で滑る状態になっていました。

この状態が頂上まで続くと思いきや、登るにつれ意外と雪が少なくなり、樹氷はおろか雪すら減ってくるのではと心配していました。樹氷は朝早く見るのが理想で、日の出と共に消えていくため、心配のあまり気持ちが焦りますが、ここは人気スポット、観光客の行列が狭い登山道に連なっており、全然前に進みません。

あまり期待できないかもと思いながら頂上付近に来ると、急に周りの風景が変わりだしました。全体が銀世界となり、あらゆる木の枝に白い氷が付いていました。それは間違いなく滅多に見る事ができない樹氷の森でした。感動しつつ撮影をしながら歩きましたが、ファインダー越しに見ると樹氷のバックに入る背景の山々は殆ど白くなっていませんでした。山頂付近は樹氷が出来るだけの標高があるものの、ちょっと標高が下がると凍りにくくなってしまうのかもしれません。

それでも樹氷が目の前にあることに感謝し、背景に気を付けながら撮影を楽しみました。樹氷が見れる場所の割に、比較的楽に登ることができるので、また来訪したいと思います(但し、足元は滑るのでスパイク等氷結対策は必要となります)。