黒船桜(長野県清内路村)R4.4.18
黒船桜は、阿智村のすぐ北側にある清内路村にある一本桜です。中央道・園原ICを下車し、「駒つなぎの桜」のある方角と逆方向に走り、国道256号を左折すると、ほどなく清内路村に入ります。そこから傾斜のキツい峠道になりますが、比較的道は広く走りやすいです。しばらく行くと道の左側に小さな看板があるので迷うことはありませんが、その入口が思いのほか細いので、少し戸惑うと思います。

国道から道を下ってすぐの場所に大きな桜があり、すぐ近くに車を停めるスペースがある(駐車場ではないので、堂々と駐車する訳にはいきませんが)ので、停車して近付くと、少し丘になった場所はお墓になっていて、その頂上に黒船桜(エゾヒガンザクラ)はあります。根っこ付近にある案内板によると、嘉永6年(1853年)のペリー来航の年に植えられた桜のため、「黒船桜」と名付けられ、樹高10m・太さ3.3m・枝張東西19m 南北14mの巨大なシダレザクラであること、村の天然記念物であることが書かれています。

黒船桜の背後の傾斜には、小ぶりながら綺麗なシダレザクラがあり、周りにも桃の花多く咲いているので、とても美しいのですが、その場所は集落の近くにあり、住宅やプールが隣接しているため、撮影場所や電線等で撮影箇所が限られてしまうのが難点です。またお墓の横にはビニールハウス風の人工物やフェンスもあるので、完璧に人工物を排除したい方にはストレスがかかるかもしれません。国道から桜付近を見下ろすことも可能ですが、電線が多すぎて撮影は難しいでしょう。

黒船桜の周りには、他にもシダレザクラが近くにあり、更に少し車を走らせた村中には、「説教場の桜」「清南寺の夫婦桜」等の銘木もあるのでお薦めです。