金蔵寺(京都市西京区)
H20.11.18・R5.11.25
金蔵寺は養老2年(718年)に元正天皇の勅願で創建された天台宗の寺院です。応仁元年(1467年)の応仁の乱で焼失し、江戸時代に徳川綱吉の母・桂昌院によって再建されました。現在の本堂は江戸時代後期の文化5年(1808年)再建となります。

アクセスは京都府長岡京市役所の前を通る府道733号を大原野方面に向けて走ると、細い山道になります。結構厳しい道を進んだ山の中に、ポツンと金蔵寺はあります。交通手段を利用すると、阪急バス・大原野南春日町バス停から東海自然歩道を2.4キロ歩くこととなり、なかなか訪れにくい寺院と言えるでしょう。

あまり人が訪れることのない金蔵寺ですが、秋の紅葉の時期はとても綺麗な場所として有名です。寺に入る手前から赤や黄の紅葉がとても多く見られます。入口から階段を登った先には本堂がありますが、その周りを囲むようにモミジが色づいています。正直本堂以外に目立った建物はありませんが、紅葉の美しさを見ただけで満足していただけるのではないかと思います。

金蔵寺には15年後に再訪しましたが、改めてとんでもない山奥の場所にあると痛感しました。開門1時間前に現地に着きましたが、すぐに犬を連れたお坊さんが現れては無言でゲートを開けて立ち去って行きました。境内は以前訪問時以上に美しい紅葉で、夢中になって撮影していると、途中お堂の奥に先述の犬が繋がれていました。立札には甲斐犬の「むさし」君と紹介があり、人懐っこさがある可愛い犬でした。


なお、金蔵寺の南側には、同じ紅葉の名所である善峰寺があります。一度大原野方面に戻るより、金蔵寺から更に山に入り、途中林道を通れば善峰寺の裏側からたどり着くことができるのですが、この道は細く、急傾斜で、一度で曲がり切れないほどの急なヘアピンカーブが連続する場所があるので、ある程度熟練した運転者でなければ通らない方が良いと思います。

なお、掲載している画像のうち、始めの4枚は1回目、残りは2回目の訪問時の画像です。