駒つなぎの桜(長野県阿智村)R4.4.18
駒つなぎの桜は長野・岐阜県境付近の山中にある桜です。中央道・園原IC(上りのみ)で降り、県道477号から道路沿いの看板に従い林道に入った先にあります。途中駐車場に車を停め、上り坂を10分程度歩く必要がありますが、同時期には沿道にシダレザクラが数本あったり、桃の花もあるので楽しく歩くことが出来ます。道路脇の田んぼのその向こうに樹齢850年(400~500年ほどとも言われています)の大きなエドヒガン桜が目に入ります。幹周5.5m、樹高20mで、阿智村の天然記念物に指定されています。

名前の由来は、昔源義経が奥州に下る際、この桜に馬をつないだ伝説があることから来ているそうですが、およそ4月中旬に満開になり、他の桜と同じく満開時期は短いので注意が必要です。開花時期には夜のライトアップがあるのですが、この数年はコロナウイルスの流行に伴い中止となっています。撮影箇所は沿道からの撮影しかなく、だからといってその方向からでしか良いアングルはなさそうです。なお、田んぼのすぐ左は1軒新築住宅があり、その住人の方の広い敷地がありました(勿論そちらに入ってはいけません)。毎年桜を真ん前で見ることができるのは羨ましいですが、観光客とのトラブル等で大変ではないかと心配もしました。

この桜は全国的にも知名度がかなり高いので、桜にそれほど興味のない方でも写真等で見たことがあるかもしれません。手前の田んぼには桜が映る姿も有名ですが、近年は桜が痛むため田んぼに水を張らないようになっていると聞いていました。しかし私が訪れたときに何故か水が張ってあったのは、もしかしたら雨天による雨水が運よく溜まったからかもしれません。早朝に訪れたときは4人ほどの写真愛好家がおり、私が引き返すまでそれほど人は増えませんでした。通常であればごった返すほどの人気の場所ですが、雨天の早朝であったことと、若干緑の葉が出てきてピークが過ぎていたことが関係あるのかもしれません。しかし霧に煙る山をバックに見事な桜を悠々と撮影出来たのは幸運でした。