木曽福島(長野県木曽町)H10.4.18     
木曽福島町はかつて長野県木曽郡にあった町で、2005年に三岳村・日義村・開田村と合併し、現在は木曽町となっています。昔から中山道の宿場町として栄え、木曾駒ヶ岳や御嶽山に囲まれた、自然豊かな町です。

昔購入した写真雑誌で、有名な風景カメラマンが「木曽福島は桜の宝庫である」旨の発言をしたことから、全く予備知識のないまま撮影に訪れました。国道19号を中津川から塩尻まで走り、松本方面まで桜撮影をするスケジュールで、大阪を深夜に出発したものの、国道19号はグネグネの山道ながら高速道路を使用しない長距離トラックの迂回路であったため、深夜の暴走トラックに囲まれ冷や冷やしながら夜明け町に木曽福島に到着しました。

到着したものの、意外と桜の姿がありません。とにかく車で行ける場所を手当たり次第に走り回ったものの、ほとんど桜はありませんでした。ただしその中でも、3箇所程綺麗な桜を見つけることができました。どちらも主要道路から外れた細い上り坂の道を上がった先にありましたが、他に誰もいない寂しい場所でした。

現在のようにインターネットが普及していて情報を集めやすい時代ではなかったので、私の知らない素晴らしい桜がもっとあったと思うと勿体なかったですが、結局これ以上見つけることができず早々に松本方面に向かってしまいました。ただ、その後ネットで木曽福島の桜について調べても、思うほど情報が多く集まらず、その有名な風景カメラマンは恐らく自分で桜を探し出したのだと思うと、私の桜を探す努力が足らなかったのかもしれません。