川井峠(徳島県美馬市)H13.3.30     
川井峠のある徳島県美馬市木屋平地区は、山深い中にあります。吉野川の流れる美馬市内から車で国道492号を南下します。国道とはいえ細い道の多い四国の中で、途中更に細い道路となる国道438号を左折します。そこからすぐに峠越えの登りとなりますが、途中川井トンネル付近から川井峠付近までの間に20もの枝垂れ桜があります。標高700mに位置するこの地域の桜は、平坦部より1週間は開花が遅いようです。

私が訪れた際は、国土438号から本格的な登り坂になる前の、国道左手に広い空地があり、その横に小さな公民館がある場所があり、そこに2つの見事な枝垂れ桜がありました。周りに山々との組み合わせがとても良く、風に吹かれて舞う花びらも綺麗でしたので、しばらく撮影しました。

その後峠に登ると、頂点付近に少数の民家があり、手前の傾斜面に3本程とても大きな枝垂れ桜がありました。こんな高い場所の山の中にあるのでとても目立ちます。周りには地元の人が植えたであろう芝桜等も咲いており、のどかな春に彩りを加えていました。

最近のインターネットでの川井峠の画像を拝見すると、私が訪れた以上に桜が多く、新しい神社が出来ているようでしたが、私が訪れた平成13年はただ大きな桜が数本あるだけでした。桜が更に増えて美しくなっていましたが、神社が出来ているのは自然の雰囲気が崩れていてちょっと残念な気もしました。でもたくさんの桜の画像はとても魅力的でしたので、また再訪したくなりました。

なお、ここに存在する枝垂れ桜は全て個人の所有地内にあるので、立ち入りや花見のマナーについては気を付けましょう。