合戦場の桜(福島県二本松市)H28.4.16
合戦場の桜は東北道二本松ICから国道459号を20Km余り進むか、磐越道船引三春ICから県道50号・国道349号を通っておよそ20km余り進み、両国道が交わる二本松市東新殿付近にあります。少々不便な場所にありますが、付近は福田寺・愛蔵寺等の桜で有名な場所が複数ありますので、明日を運ぶ価値は十分にあると思います。ちなみに「福田寺の糸桜」は「三春の滝桜」の子桜となり、「合戦場の桜」の親桜であるとのことです(「合戦場の桜」は「三春の滝桜」の孫桜ということです)。

合戦場のシダレザクラは平安時代に起きた八幡太郎義家と安部貞任・宗任兄弟の合戦(前九年合戦)の場と伝わる地にそびえ立っており、昭和62年5月に旧岩代町教育委員会より天然記念物に指定された際、命名されました。樹齢は約180年と、巨桜が連ねるこの地区の桜にしてはかなり若い桜になりますが、実は2本の桜から構成されているため、見た目にはかなり大きいです。桜の前には菜の花が植えられており、桜の満開時期に合わせて菜の花も満開になります。更に桜に向かって左下に伸びる小径にも小さなシダレザクラが数本あり、桜と菜の花に囲まれた中を歩くことができます。

私も素晴らしい風景に心躍らせながら撮影しましたが、訪れた際は既に夕方で、光も逆光の状態だったため、若干暗い出来になったのは残念でした。人気の名所だけあり観光客も多く撮影には苦労したものの、夕暮れ時だったので人が少なくなっていたのは助かりました。いつもは人を排除した写真を撮影するのですが、桜の小径に丁度初々しい若いカップルや、歩きたての赤ちゃんを連れた夫婦等、絵になる人達を主役にして撮影できたのは運が良かったと感じました。再訪できれば、次は青い空と共に撮影をしてみたいと思います。