鶴山公園(岡山県津山市)R5.4.1
鶴山公園(かくざんこうえん)は津山市街地の真ん中に位置する城跡公園です。本能寺の変で討死した森蘭丸の弟である森忠政が12年の歳月をかけて、元和2年(1616年)に築城した城でであり、「姫路城」「松山城」とともに、日本三大平山城の一つに数えられています。明治時代の廃城令により城は取り壊され、明治33年(1900年)に鶴山公園として公開されました。その後2005年に築城400周年を記念して備中櫓が復元され、10m以上の高さを誇る石垣とともに注目されています。なお、鶴山公園は「日本100名城」「日本さくら名所100選」に選ばれており、今や津山市のシンボルとなっています。

昼頃に訪れた際には駐車場に並ぶ車の列が長く続き、入るまでにどれだけ時間がかかるか心配でしたが、列に並んでから30分程で駐車することができました。駐車場すぐ前の入口から入ったのですが、そこは正面玄関ではなく裏門から入る形でした。若干急な石段を登ると、比較的すぐに広い本丸に辿り着きます。向かって右側にある大きな石垣が本丸跡ですが、今は石垣のみです。そのすぐ左側に復元された備中櫓がありますが、その他は左手にも石垣がある他はだだっ広い地面です。本丸には備中櫓付近に2本の大きな桜があり、左手の石垣にも数本の桜がありますが、本丸が広いので桜が沢山あるというイメージではありませんでした。

駐車場から本丸までの道中にも桜はありましたが、桜の殆どは駐車場側である西側とは真逆の、公園東側と南側に集中しています。そのため本丸から東側を望むと、桜が雲海のように広がる景色を見ることが出来ます。同じように花見客も同様に集中しており、人を避けて撮影するには一苦労します。上から雲海のような桜の風景を撮影するのも良いですが、下に降りて桜を見上げると、手前の桜に加え、背後の石垣の上にある桜との組み合わせも綺麗に撮影できます。場所によっては菜の花が咲いている場所もあり、楽しく撮影が出来ます。

長年地元の大阪城公園に数多く桜の撮影をしてきましたが、鶴山公園の方が高低差があるので、色々な角度で桜が撮影できる楽しさを感じました。