伊那路(長野県駒ケ根市他)H18.4.23     
長野県南部には、伊那市・駒ケ根市を中心とした細長い盆地があり、昔から伊那路として街道があった場所でもありました。盆地を縦断する形で中央自動車道とJR飯田線が走っており、盆地内の移動は比較的便利です。

ここで掲載しているのは高遠城址公園や勝間薬師堂といった有名な桜がある伊那市から南下した、駒ケ根市・中川村・豊丘村で撮影した写真です。更にここでは盆地の東の山側を南北に走る県道18号線にある桜を掲載しますが、途中駒ケ根市内の県道49号を東に進んだ中沢地区の桜は別ページで掲載します。

県道49号と18号が交わる交差点の北側にある栖林寺のシダレザクラを見に行きました。県道18号から少し東に入ったお寺ですが、シダレザクラが寺の外壁からはみ出るような形で花を咲かせる姿が有名です。しかし、既にピークを過ぎていたため、掲載できるほどの美しさではありませんでした。その後中沢地区に寄り、この日のメインとなる吉瀬(きせ)のシダレザクラを見に行ったのですが、途中県道18号線沿いにいくつも綺麗な桜が咲いているのが目に入るので、楽しく撮影ができます。

吉瀬の桜は田んぼが広がる斜面の高い場所に、少し斜めに立つ樹齢100年のエドシガンザクラで、雪の残った中央アルプスの山々と共に撮影することができます。県道から離れた細い道にあるのですが、有名な桜ですので観光客が多く集まります。向かいにある田んぼはまだ手入れをされていないので中に入れますが、あまり踏み荒らさないように注意しましょう。

更に西丸尾地区・大草城址公園に寄った後に、豊丘村にある泉龍院に行きました。1818年(文永1年)に開山されたお寺で、室町~江戸時代にかけての山門・庭園・仏像等が、古刹の雰囲気を出しています。山門前にあまり大きくはないものの、かなり古い雰囲気のある桜が訪問者と出迎えてくれます。本堂の横には紅色の濃い大きなシダレザクラがあります。泉龍院は「三色藤」と呼ばれる藤の花で有名ですが、この桜はそれほど有名ではないのか、観光客はほとんどいませんでした。若干天気の悪い日ではありましたが、ゆっくり撮影することができました。

本来は更に南の喬木村等も桜の多い場所でしたが、時間がなかったため諦めました。また再訪したいと思います。