京都府立植物園(京都市左京区)H15.4.6
京都府立植物園は、京都市左京区にあり、日本最初の公立植物園として1924年(大正13年)に開園した植物園です。当初は大正天皇の即位を祝うために企画された「大令記念京都大博覧会」の開催用地でしたが、結局開催されなかったため、代替えとして「大典記念植物園」が作られたのが府立植物園の始まりです。1946年(昭和21年)から12年間は連合国軍に接収された期間を経て現在まで続いています。小中学生や70歳以上の高齢者などの入園は無料で、年間90万人程の入場者数は日本の公設植物園の中で最も多いとされています。

植物園の敷地は、明治時代までは上賀茂神社の一部である半木神社とその鎮守の森(半木の森)であったため、同神社を移転することなく、そのまま園内に残されています。また、園外西側の鴨川河川敷は「半木の道」として桜の名所となっています。現在は24ヘクタールの敷地内に、テーマ別に12000種類・約12万本の植物が植えられています。

地下鉄北山駅から歩いて10分あまりで植物園北山門入口に着きます。入って右側に行く道を進むと、半木神社の南側に出ますが、そのあたりが桜のエリアとなります。かなり広い範囲で桜が植えられており、その下では風呂敷を広げた人達が花見を楽しんでいます。但しあまりに広いため、混雑したり騒がしかったりする程ではなく、比較的自由に桜を見ることが出来ます。同時期にはユキヤナギやチューリップも咲いており、桜と共に撮影することができます。

これとは別に、園南側にある花菖蒲のエリアに、大きな枝垂れ桜が一つだけありますが、とても見事な桜なので是非見て頂きたいと思います。どの桜もおおむね3月下旬から4月上旬が見頃です。