長谷寺(奈良県桜井市)H28.4.3
長谷寺は正式名称を「豊山神楽院長谷寺」と言い、朱鳥元年(686年)に道明上人が千仏多宝仏塔を建てたのが始まりで、神亀4年(727年には徳道上人が十一面観世音菩薩を造りました。徳道上人は西国三十三ヵ所観音霊場巡拝の開祖であるため、長谷寺は三十三ヵ所の根本霊場と呼ばれてきました。現在も西国三十三ヵ所第八番札所として、多くの人々の信仰をあつめています。

近鉄大阪線・長谷寺駅で下車をし、急坂を下った後、門前町を通って15分程で長谷寺に到着します。門前町の古い町並みは見ていて楽しいですし、いろんな食べ物も販売しているのでお店に寄り道するのも良いと思います。なお、国道165線沿いに駐車場がありますが、門前町を通らない道で繋がっているのでちょっと寂しい気もします。

長谷寺到着後は、仁王門前で入山料を支払います。仁王門から長い登廊を登った先にある本堂(国宝)は、京都清水寺と同じ舞台作りであり、舞台からの眺めはとても見晴らしが良いです。更に五重塔・陀羅尼堂から本坊を抜けて仁王門に戻るコースが一般的です。

長谷寺はボタンと桜の名所と言われており(ボタンについては別ページ)、4月上旬には仁王堂・本坊・六角堂にあるピンク色の濃いシダレザクラと、そこから五重塔にかけて咲く白いソメイヨシノとのコントラストがとても綺麗ですので、桜を見る際はこの建物の順序で見るコースが一番良いです。