原谷苑(京都市北区)H23.4.10
  
原谷苑は京都市北区にある個人所有の農園です。金閣寺から裏山に入った原谷地区にありますが、交通の便が悪いため訪れにくい場所になります。路線バスが一時間に1本程度あるだけで、タクシーか徒歩で行くことが多くなります。但し、最近では原谷苑がバスをチャーターしてのシャトルバスもあるとのことで、私が訪れた昔とは変化があるようです。

私は過去2度原谷苑を訪れました。枝垂れ桜が隙間を埋める程に固まって咲き乱れる写真を見て、是非とも行ってみたいと思いましたが、意外にもこれほどの桜の名所でありながら、当時のガイドブックには殆ど大きく紹介されていませんでした。

平成12年に初めて訪れた時は、当時はインターネットもなく、加えて情報をあまり入れずに行ったため、交通手段が分からず、結局仁和寺裏の道から歩いて原谷苑まで行きました。このルートを選択する人は少なく、一人山道を黙々と歩きました。

通常は金閣寺の脇からのバス通り(といっても山越えの細い道)から訪れる人が殆どで、実際原谷地区に到着すると、今までの寂しい山道が一転観光地に変貌しました。とにかく桜の数が半端なく多いので、原谷苑がどの辺りにあるのかなんて知らずとも、すぐにその場所が分かります。入場料は1500円と高い設定ですが、これは満開時であり、花の咲き具合によって300円から始まるようです。なお、私が訪れた時代は桜の時期しか一般開放をしていなかったようですが、最近では紅葉の時期も開放しているそうです。

原谷苑の中に入ると、やはり枝垂れ桜の過密度がすごくて、空が見えなくなる程です。過密すぎてそれぞれの木単体の姿を撮るのが難しく、どれもが桜が密集した写真になりがちです。また、目にしている風景がすごすぎて、被写体に撮らされてる状態に陥りやすく、私も同じような構図を何枚も撮ってしまいました。その後リベンジを期して平成23年に再度訪れましたが、この時はその日最後の目的地だったため日が落ちてきており、また満開にはまだ早かったため、思ったような写真を撮ることができませんでした。それまでに訪れた場所の桜は満開でしたが、原谷苑の桜は京都市内の桜より一週間満開時期が遅いようでした。

最近ではツアーにも組み込まれていることが多くなっています。苑内自体は広いですが、草木が密集していて開けた場所がないので混雑が予想されます。訪れる際は早めの時間に到着することをお奨めします。