白山(石川県白山市)H15.10.17
白山国立公園の中を走る観光道路として、1977年(昭和52年)に白山林道が作られました。石川県と岐阜県を直結する唯一の自動車道路であり、延長33.3kmで標高差850mの道路で、「白山スーパー林道」との愛称が付けられました。沿道には落差86mのふくべ大滝をはじめ7つの滝や、深いV字谷の断崖絶壁があり、岐阜県側には世界遺産である白川郷もある美しい林道ですが、長年普通車の通行料金が片道3240円と高額なことから、「日本一高額な有料道路」と言われていました。2015年からは「白山白川郷ホワイトロード」の愛称に変更されたと同時に、片道料金が1600円に値下げされたこともあり、交通量が大幅に増えたとのことです。

私自身滝撮影に精を出していた時期があり、スーパー林道時代に3度訪れています。そのうち秋には一度だけ訪れましたが、沿道の紅葉が美しかったのが意外で、水量の少なかった滝を諦めて紅葉を中心に撮影しました。元々この辺りの滝は素晴らしいものの、雪解け時期にしか水量が少ないという欠点があり、秋の時期は紅葉の美しさに助けてもらった感がありました。

但し、先述のとおりこの林道は標高差が激しく、上部に行くほどに草木が生えなくなって行きます。今回撮影したのは全て石川県側であり、岐阜県側ではあまり良い紅葉は見られませんでした。しかしながら、これだけの雄大な渓谷美の中の紅葉を撮影する機会は滅多になく、とても貴重な撮影をすることが出来たと思いました。

なお、同林道周辺の滝については別ページに掲載しています。