御所桜(長野県阿智村)R4.4.18
阿智村付近は立派な一本桜が多いことで知られており、特に中央道園原ICからすぐの場所にある「駒つなぎの桜(別ページ参照)は全国的にも有名です。その園原ICを玄関口として、付近の桜を巡るのが一般的となります。

このページで掲載している「御所桜」は、同じ阿智村でも平谷村との境に近い南端部分(浪合地区)にあります。国道153号をひたすら南下するのですが、途中寒原峠の険しい急坂を越える必要があり、意外と大変な部分もあります。桜自体は峠も越えた広い田んぼの中にポツンとあります。峠を越えたといっても、桜のある御所平は標高が980mあり、伊那市内での桜が葉桜になった頃にやっと花が咲き出すような高所になります。

御所桜のある場所には、後醍醐天皇の孫である尹良親王の仮御所があった場所であり、現在も桜の木の下には小さな祠があります。推定樹齢250年、樹高20mのエドヒガンザクラで、昔から地元の方々に守られてきました。但し、観光客が多く押し寄せるので、桜を守るために付近に背の高いフェンスで囲まれており、写真撮影にはかなり辛い状況になっていました。桜のすぐ横には車道がありますが、桜のある敷地より高い場所にあるため、幾分フェンスを避けることができます。その背後はかなり広い田畑となっており、緑が続く景色が美しいのですが、フェンスが邪魔をして地面を入れるのは難しいです。桜を守るためなので仕方ないですが、遠くから撮影に来たのに残念でした。

それでも桜はさすがに大きくて迫力がある上に、当日は雨天だったため背後の山々に霞がかかっており、雰囲気の良い写真を撮影することができました、ちなみに撮影している間、私以外に誰もいなかったので、若干不便な場所にあるのが幸いしたのかもと思いました(大勢の観光客がいたとしても、この桜の撮影や観覧には支障はなさそうですが)。