永源寺(滋賀県東近江市)H12.11.25
永源寺は琵琶湖の東に連なる湖東三山に並んで有名な東近江市の寺院です。康安元年(1361年)に近江守護佐々木氏頼が創建した寺院で、最盛期には2千人の僧が入寺し、56坊もの坊院がありました。しかし明応元年(1492年)及び永禄6年(1563年)と続けて大きな戦火を受けて全山が焼失し衰亡しました。その後江戸時代に入り再建され、明治13年(1880年)には当時の臨済宗東福寺派から永源寺派として独立しました。

アクセスは近江鉄道八日市駅からバスで35分で到着しますが、山中ですので車利用が便利です。寺の駐車場は50台分ですが、市営駐車場が300台分あるとの事で、車の渋滞は幾分対処されていると思います。実際に車を降りて、右側に愛知川を望む参道を歩くと、周りにはモミジやカエデの木が多くあり、紅葉の時期には多くの観光客が訪れています。

総門をくぐり、山門をくぐると、境内には庫裡・鐘楼・方丈・法堂・禅堂・開山堂が並び、特に総門から山門にかけての参道がモミジで真っ赤になることで有名です。しかし正直奥に進むにつれて紅葉の数が少なくなる上に、建物自体がそれほど大きくないものが続くため、地味な印象があるのも事実でした。また早朝の訪れたものの観光客が思いのほか多く、地理的にもバスツアーの最初の訪問先になりやすいため、観光客の少ない時間があまりない印象もあります。