抱返渓谷(秋田県仙北市)H7.9.9    
「東北の耶馬渓」とも賞賛される抱返渓谷は田沢湖抱返県立自然公園となっている全長約10キロの景勝地です。雄物川支流の玉川中流にある渓谷は、その一部で観光用の遊歩道が整備されており、見事な原生林が広がる中、神秘的なコバルトブルーの水の流れを見ることができます。昔人が渓谷沿いの道を通る際、道が狭すぎてすれ違う際に抱き合いながら位置を変える必要があったことからこの名前が付いたと言われています。

高い場所から渓谷を見下ろす形での遊歩道の終点にあるのが回顧(みかえり)滝です。名前の由来は「何度も振り返って見たくなる美しい滝である」ことからだとのことです。入口から滝まではおよそ30分程で、またUターンして来た道を戻る形となります。

なお、回顧滝のまだ先には百尋滝(30m)があり、更に奥にはシャチのヒネリ滝(100m)という滝がありますが、特に後者は危険すぎて見ることができないとのことです。かなり壮大で綺麗な滝のようですが、近くまで来ながら歯がゆい気持ちになりました。