大雪山(北海道上川町)H13.9.19
大雪山は北海道の中心部にある旭岳などの2000m級の山々からなる巨大な山塊の名称です。一つの山との誤解を避けるため「大雪山系」とも呼ばれ、地域一帯は大雪山国立公園に指定されています。この地区は日本アルプスの3000m級の山と同条件である上、なだらかな平地が広がるため、高山植物の宝庫であると共に、日本で最も紅葉が早く訪れる地域となっています。9月からはウラシマツツジやチングルマやナナカマド等の紅葉を楽しむことができます。

大雪山としては表大雪(旭岳を含む北鎮岳・白雲岳・愛別岳・赤岳・黒岳等が形成するカルデラ部分)・北大雪(国道39号の北に位置する平山・屏風岳・雲霧山・武利岳・武華山等の山脈)・東大雪(裏大雪とも呼ばれる石狩岳・音更山・ニペソツ山・ウペペサンケ山等の山脈)に区分されますが、大雪山の中心的な場所として比較的整備されており、紅葉の名所として有名なのは表大雪です。

前日に層雲峡温泉で宿泊し、早朝から乗合バスで表大雪の裏入口である銀泉台から入山しましたが、駐車場には既に多くの車が駐車されていました。赤岳の登山口である銀泉台は1500mの高地で、斜面の紅葉の美しさから「北海道 感動の瞬間100選」に選ばれています。美しい風景は赤岳付近まで続き、途中にはキタキツネも姿を現わしました(ヒグマも出るので注意が必要です)。

北岳到着後は広大なカルデラを歩き続けますが、日本離れした壮大な景色と、登山と思えない比較的平坦なコースのおかげで疲れることなく楽しむことができました。赤岳から北海岳・凌雲岳を経由して黒岳からロープウエイで下山しました。一般的なコースでしたが、結局12時間が経過していましたので、時間に余裕を持った計画が必要です。また北海道の山だけあり、夕方にはかなり寒くなってきましたので、防寒の用意は抜かりないようにしてください。

正直紅葉の綺麗な場所は赤岳までの部分と、黒岳通過後の下山コース付近のみでしたが、それ以外の場所でも滅多に見られない光景を見ることができて大満足でした。