佛光寺(京都市下京区)R4.4.9
佛光寺は浄土真宗真宗佛光寺派の本山で、1300年頃には同じ浄土真宗の本願寺を遥かにしのぐ勢力があったお寺です。寺伝によると、建暦2年(1212年)に親鸞が建てた寺が後の佛光寺とされていますが、史実としては元応2年(1320年)に了源が山科の地に寺を移したのが開創とされています。一時は興隆するも、応仁元年(1467年)の応仁の乱により焼失し、更に佛光寺派の有力末寺48坊のうち42坊が本願寺に宗旨替えをしてしまったため、佛光寺の寺勢は急激に衰え、結果現在の本堂・大師堂・鐘楼等が残る姿になっています。

境内に入ると、御影堂と阿弥陀堂の大きな建物が目の前に飛び込んできますが、その両堂の前には3本のシダレザクラがあり、訪れた4月中旬には若干ピークは過ぎていたもののピンク色の花を咲かせていました。9時からが開門で、訪れた9時半頃には、境内でテントを張って出店の準備をしている人が沢山いました。但しまだ時間が早かったため、観光客は殆どおらず、ゆっくり桜を堪能することができました。

大きな建物を過ぎて、北側の奥の方に進むと、先ほどの桜とは種類の違うシダレザクラが2本ありました。社務所のようなところで、狭い場所に車が駐車してある等、観光客に見せようとしている桜では無さげでしたが、背が高く、小粒の花をたくさん咲かせる姿は綺麗でした。ただ、若干ピークが過ぎていたのと、境内から見える電線を避ける必要があったのは若干残念でした。

場所は地下鉄四条駅から徒歩2分程のところにあるので、京都観光の最初の訪問先としても便利だと思います。