紅枝垂地蔵桜(福島県郡山市)H28.4.16

シダレザクラの里として全国的にも名高い郡山市中田町周辺の中でも、日本三大桜の一つと言われる「三春滝桜」に匹敵する人気の桜がこの紅枝垂地蔵桜です。三春滝桜から車で15分程度の距離にあるため、滝桜を含めたツアーの「お花見ルートとされることが多いですが、公共交通機関を使用すると、郡山駅から「柳橋」または「小野」行きバスで「安積高校御舘校」バス停下車後、徒歩約35分も歩く不便な山奥にあります。しかし桜の付近は意外にもいくつかの住宅が横に並ぶ集落にあります。なお、車使用なら、播但道郡山東インターから約20分です。

樹齢は380年の、三春滝桜の娘と伝えられるエドヒガンザクラで、樹高16m、枝張18mの、鳥が翼を広げたような横長の桜です。木の下には地蔵堂があり、昔から赤ちゃんの短命・夭折の難を逃れるために、願掛けが行われていたそうです。この地蔵堂があるため「紅枝垂地蔵桜」の名がつきました。毎年4月中~下旬に見頃を迎え、その時期には60台余り分の駐車場と、仮設トイレが設置されます。

私が訪れた当日は現地到着が午前11時を、一番観光客が訪れる時間帯であったので、桜の下は多くの人で込み合っていました。横に長く伸びる桜全体を撮影しようとすると、どうしても上下のスペースが空き、下には多くの観光客がファインダーに入ってしまうので、全体像をうまく撮影できなかった感がありました。

また、先述のとおり、桜に向かってすぐ左側は集落がありますので、どうしても撮影方向が限定されてしまいます。手前には少し高い場所から撮影もできますが、桜との間に電線が入るので、ストレスが溜まります。とても有名で綺麗な桜ですので、せめて周りの景観を整備してほしいと思いました。