安養寺(長野県松本市)H18.4.23     
安養寺は長野県松本市から上高地に続く国道158号を西に6kmほど進んだ波田町内にあります。また松本電鉄上高地線乗車で三溝駅から徒歩3分のところにあります。昔は松本盆地における有力な浄土真宗のお寺だったとのことです。安曇野の他地区にあったのが江戸時代に現在地に移転され、明治の廃仏毀釈にも難を逃れ、現在も同じ姿を残しています。

国道158号沿いに車で進むと、突然右側に見事な枝垂れ桜の巨木がいくつも立ち並ぶ姿が見えます。境内には多くの枝垂れ桜がありますが、500年・350年とされる2本の枝垂れ桜は特に雄大で、桜の時期には多くの観光客が詰めかけます。

境内の駐車場の周りが既に枝垂れ桜に囲まれており、安養寺の近くまで来ても駐車場が見えませんでした。仕方なく国道沿いの松本電鉄の踏切横のスペースに止めたところ、直ぐにお坊さんが走ってきて「あそこの駐車場に止めて下さい。近所の方の迷惑となります」と怒られてしまいました。

桜に囲まれた駐車場に駐車すると、奥の本堂に至るまで桜に囲まれた風景が続いていました。境内の西側には浅いながらも池があり、水面に写り込んだ桜を撮影しようと逆側では多くのカメラマンが並んで撮影していました。奥まで進むと本堂がありますが、その周りには入り口付近の重厚なシダレザクラとは趣の違う、背が高くひょろりとしたシダレザクラが数本ありました。

これほど見事な枝垂れ桜が咲き乱れる境内でありながら、それほど混雑はしておらず、ゆったりと撮影をすることができました。但し、ひとつ後悔するのは、当時はまだデジカメの性能がフィルムカメラに追いついた頃で、まだフィルム信者だった私はメインの撮影をフィルムで行い、サブでデジカメを使用していました。もっと早い時期からデジカメに移行しておけば良かったと思っています。