赤目四十八滝(三重県名張市)H11.2.6
赤目四十八滝は三重県名張市にあり、近鉄大阪線赤目口駅からバスで10分で滝入口に到着します。奈良時代から修行の場とされており、修行者が修行中に赤い目の牛に乗った不動明王に出逢ったという言い伝えがその名の由来となっているそうです。

渓谷は4キロにわたり、峠を挟んで香落渓に至るまでに多くの滝が連なります。入口にはオオサンショウウオセンターがあり、通り抜けた先から遊歩道が始まります。

今まで赤目四十八滝には3度訪れました。初回はまだ写真撮影も始めていない20歳の時、散策のつもりで歩き出したものの、結局何も考えずに進み、渓谷が終わってもただ山道を上り続け、香落渓まで完歩しただけでした。加えてそこから名張に戻るための路線バスが2時間程来ないということで、名張駅まで県道をひたすら歩き(結局途中で路線バスに追いつかれました)、ただ疲れて帰宅しただけでした。

二度目はここで掲載させてもらっている平成11年に、冬の写真が撮りたいと思う中、赤目四十八滝の凍結の写真を見たのを思い出し、ふと訪れたものです。ただ、当時は暖冬だったのか、滝の凍結は中途半端で、ただでさえ水量が少ない時期なのでとても貧相な姿でした。それでも諦めず隅々まで凍結している箇所を探しては写真で拾い集めたのですが、とても小さな世界での写真になってしまいました。今は地球も温暖化になっているとのことで、なかなかダイナミックな冬景色を手軽に撮ることは難しいようです。

三度目は職場の同僚と3人で訪れました。本来は近くの曽爾高原のススキを見に行く予定が、何が理由なのか忘れましたが急遽赤目に変更となったものでした。一度目はカメラを持参してなかったので、通常の季節の撮影が初めてだった事が不思議に感じました。但し主要の滝のみ撮影し、細かいところまで追求しなかったのは、同伴者と話をしながらハイキングをする楽しみを選択したからで、それもアリかなと思いました。

個人的には大きな滝を見慣れているので、赤目の滝に物足らなさを感じるのは正直あります。しかし小さくても美しい滝はありますし、大きすぎない分、凍結する可能性が高い滝だと言えるので、チャンスがあればまた冬での撮影をしてみたいと思います。